UNDERSTANDING OUR PAST FOR A BETTER FUTURE 戦争のない平和な未来を自分たちの手で
7月26日(金)、直江津捕虜収容所でなくなったオーストラリア人兵士の遺族のテリー・ヒュートンさんと奥さまのジュリーさんが本校を訪れ、4年生と交流をしました。4年生は10月26日から11月2日まで、オーストラリアで海外研修を行います。
テリーさんの叔父ジェフ・アランソンさんは昭和18年に直江津捕虜収容所で亡くなられたそうです。テリーさんは、「どうしても自分の叔父にどんなことが起こったのか知りたかった」と今回初めて上越の地に来られました。上越日豪協会の皆さんの協力もあり、直江津平和記念公園やジェフさんの遺骨を一時預かった覚真寺などを巡られたそうです。
交流授業では、テリーさんとジュリーさんから叔父さんの生涯を説明いただき、太平洋戦争で日本とオーストラリアの間で何が起きたのか、そして叔父さんを失ったときの家族のつらさを聞きました。さらに、テリーさんは「過去の過ちを繰り返さないため、若い人たちが手を携えて協力して欲しい」と話されました。
話を聞いた生徒は、まずは生徒同士で意見交換を行いました。そして、生徒からテリーさんに2人の生徒から質問をさせていただき、会は和やかな雰囲気で進みました。
また、テリーさんは日本とオーストラリアの生徒間の交流も望んでいてUrrbrae農業高校の10年生からの平和レターを本校の校長に託されました。今後は、この学校の生徒とまずはメールから交流することを計画しています。
交流会を終えた生徒からは、「オーストラリアの方から直接お話を聞かせていただいて新鮮だった。テリーさんの紹介していただいた高校の生徒と交流したいと思いました。」「捕虜収容所はその言葉だけ聞いたことがあったけど、ご家族の思いを考えると切なくなりました。」「オーストラリアの人たちは、今では日本のことをよく思っていることを知り嬉しかった。10月に訪問するオーストラリアがとても楽しみになりました。テリーさんとジュリーさんの思いに応えるために、自分たちに何ができるか考えたい。」と感想が聞かれました。
1978年に元捕虜からの手紙が、本校の前身である直江津高校に届いたことを契機に、上越市とオーストラリアの交流が続いていることも、今回改めて知ることになりました。今年の4年生は、直江津中等として14回目の海外研修に初めてオーストラリアに行きます。これまでの海外研修とは違う8日間になりそうです。
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